元料亭で栄えた建物の敷地の一角を購入し手狭ながら何とか建築に漕ぎ着けた調剤薬局です。
必要なものだけを最小限に整理整頓して設計されています。
外部のサインを出来る限り建築化して全体をコンパクトなデザインで仕上げました。
カテゴリー: works
杉が沢の家
雪深い青森県中津軽郡西目屋村杉ヶ沢。
周囲を山で囲まれ特に南西部には白神山地・北側には岩木山がそびえている。
厳しい冬の寒さと深い雪がマイナスイメージとして強いが、見方を変えるとしれは、自然環境の豊かさとも思える。
その豊かな自然環境で暮らす家は、シンプルな二階建てとし、吹き抜けを中心に一家が皆顔を合わせながら、息づかいを感じながら、暮らす事を目的として設計された。
内部のイメージカラーは稔りからヒントを貰ったハーベストカラーです。
南側の大きな開口部から見える田んぼや、遠くの山並み、そしてそこから入り込む日差しの角度や、強さを感じ、自然とともに暮らすことを主題とした住宅です。
大鰐温泉介護センター あぜりあ
大鰐町の温泉街の中心部に位置し南に茶臼山公園を仰ぎ、北側には平川のせせらぎを感じる場所に位置している。
木造二階建て延べ面積500㎡のデイケアセンターである。
高い天井の一角二階スペースにスタッフエリアがあり、全体を見渡す事が可能としてある。リンゴ箱を並べてその上に屋根をかけて出来た空間がメインの空間である。
大きな吹き抜け空間を利用して地域との交流も盛んに行われるが、その一環で音楽会も開催され喜ばれている。
町民の朝夕のお散歩コースでもあり一休みのための足湯サービスも好評である。
富士見町の平屋
閑静な住宅街の敷地135坪に床面積57坪の平屋を作りました。
住宅街を意識して西と南に面する道路側を出来るだけ低く抑え、
通りの風景に威圧感を与えないために大きな固まりになる事を避け小さな固まりになる様に配置計画した。
それは機能上分けた平面計画をそれぞれの箱に細分化する事をデザインの軸に置いて考えた結果です。
南側と北側に主な機能を配置して、西側にそれらを繋ぐ空間を設えました。
このことでプライバシーの保てる中庭が出来ます。
住宅や建築がひしめく都市空間で良く使われる手法ではあるが、昔から町との関係が考えられた手法だと感じています。
平川の住宅
実家の敷地の一角に子世帯の住宅を創った。
Clientは平川市内の企業にお勤めの技術者で、3人家族です。
克雪のドームや室内プールなどもすぐ近くにありながら敷地の廻りはのどかな田園風景。
この風景を生活の中に取り込みたい!
二階に居間を配置したのはそんな理由から。
少し身体が不自由な父上を考えると二階に上るのが大変かもと思われた。
しかし、その父上自体が大賛成してくれた!
外観のデザインは南側の山方向に向って上がるシンプルな片流れである。
ランドスケープに逆らわずにランドスケープに沿って素直に形にした。
また平面プランは三角形の敷地をなぞってこちらも敷地の形状に逆らわずに
考えた結果出来たプランです。
暮らしの中心である二階からは、とても素晴しい眺めを満喫出来ます。
マンションインテリア改修
弘前市内にそびえる15階建てのマンション最上階の部屋。
せっかくの眺めが窓の結露で全く見えません。
何とかならないかしら?友人からの電話でした・・・。
それをきっかけに打合せを重ねて行く、内容がだんだんと結露だけの問題から暮らしのデザインへ・・・結局インテリアの改修となった。
子供達も離れご夫妻お二人の大人の空間を目指して出来たのが、今回の改修。
弘前の街を見下ろしながらグラスを傾けるのも良いものです。
猿沢の塀
新寺町の家
新寺町の町並みを意識し白色系+黒系の二色に絞って外壁を構成。
具体的にはガルバリウムシルバー色を横葺きとして和風の町並みに合わせ黒く塗ったルーバーで寺町のカラーリングを同化させました。しかし町並みに新しい影響を与える事も考えモダンな納まりで構成しました。
二階リビングダイニング。
日差しが明るく入って津軽の象徴である岩木山を望みながら生活出来る様窓の位置に気を付けました。敷地に南北2mの高低差があります。その高低差を利用してスキップフロアの空間構成。階段が空間を繋ぐ重要な役割に成るのは云うまでもありません。外部のルーバーを連想させる板状の横格子に階段板を乗せたシンプルな構成でデザインしました。夜景は夜行き交う方々の外灯の役目を果たしています。
二階建ての小さな家
—訳あり物件
そんなカテゴリーで売りに出ていた敷地。
面積が32坪ほど、道路の突き当たりで車を回転させる事もままならない。
その上道路より80cm程高く位置している。
Clientは、この条件を土地の個性と捉え積極的な暮らし方を想像し、設計を依頼して来ました。
さすがに設計してみると建ぺい率はもとより、北側道路斜線の厳しさにくじけそうになりながらここに至ることが出来ました。
着工直前の大震災で一時間の空いたこともあったり、建設資材が無くなったり・・・
想い出深い仕事になりました。
空間構成は縦長のワンルーム型。
狭い床面積を広く感じながら、家族が一つ屋根の下で暮らす大切さをプライオリティーの最上級に位置させて創った住宅です。
用途地域:第一種中高層住居専用地域 木造2階建て 敷地面積:103.93m2(31.38坪) 1階床面積:62.24m2(18.79坪) 2階床面積:62.24m2(18.79坪) 延べ床面積:124.48m2(37.58坪)
スキップする生活空間
建築に於いてのオートマチック、スイッチ一つで全てを賄える。
この便利さを良しとし素直に受け入れるか?便利だけどちょっと危なさを感じるか?
建築を設計する時ここを議論して空間構成や素材、設備計画を進めたい。
スキップする床、オープンな間取り、吹き抜ける土間とそれぞれのフロア、家族の暮らしがお互いにお互いが気配を感じ、安心したり時にはうるさいと思ったり・・・。
必要なものを必要な場所に設えながら、素材を吟味し明るく爽やかな空気で、シンプルな生活を営む住宅・・・この家ではそれを考えています。